アニメが最高の出来栄えで2期も決まって、盛り上がっている気分の処に新刊の8巻リリース。即読んでしまうよ、そりゃ。もう感想って書いてる時点でネタバレはしまくるので、気になる方は避けてくださいな。
今回はもう「8巻はLOVEもある」って公式情報として流れてはいたけれど、かなりラブコメしてたなぁというのがまず感想としてある。これまでは負けヒロインの負けっぷりやら、それを見ているぬっくんという構成で進んでいた訳だし。アニメ1期範囲の3巻までなんで完全似そうだったし。4巻から少しずつ変わっていって、3マケインの中で動いたのが檸檬だったけど、それでもまだ意識しきっていたのか曖昧な処もあった。
でもなぁ……今回は違ったね。八奈見さんはいつも通りなんだけど。ぬっくんが誰といても(八奈見さんだったら……)って考えてるあたり、もうかなり意識してるよねぇと。そう思ってたから、後はまあ八奈見さんが告白する事でもあればこの話は終わっちゃうのかなと。他の人から告白してくるとしたら檸檬が全国1位を取った時ぐらいだろうし、それはまだ先の話だろうしと。
でも、檸檬は8巻で全国への道を勝ち取った。ぶっちぎりの1位で。本当に全国1位を取るんじゃないかと(9巻以降で)。1位取ったらハグね、とか言ってるし、そうなったら檸檬からの告白とかもあるのかもしれないなと思う。
小鞠は家族お出掛け的な感じでぬっくんと弟妹と買い物してたり。服を一生懸命選んでいたり、小鞠なりに意識してるのが分かるよね。
「い、一緒にいてくれるって言った、から」
おおおお!やっぱりこの言葉響いてたんだなぁ。アニメはこれを印象的に演出してくれたお陰で、小鞠エンド!?ってぐらいの雰囲気になってたし。でもまあここでそれを言ってくる小鞠が可愛いけどぬっくんの対応が……このやり取りを寝たふりして聞いてた進君に「とーへんぼく!」呼ばわりされるのは仕方無いわな。
そして白玉さんは賑やかしというかあざといだけであくまでも田中先生狙いのままだろうし。志喜屋先輩はなかなか感情がわからないけど、「女の敵」ってぬっくんの方を見て呟くぐらいには意識してるのかな。
ただ、今回は……表紙にもなった天愛星ちゃんが一気に来たよね。ヒロイン張れるだけの魅力はたっぷりなのに、さっさと腐に落ちてしまったから賑やかし的なキャラになるのかなと思ってたんだよ。でもマフラーの件とかあるし、今回の生徒会選挙応援もあるし、かなり距離感が縮まるとは思っていたけど……応援演説のぬっくんの内容がもうね。いきなりアドリブでやるしかなくなったのは可哀相ではあるけれど、そこでああいう事を言い切っちゃうのがぬっくんの良い所でもあり悪い所でもあり? まさかそこから志喜屋先輩に応援演説乗っ取られるとは思わなかったけど(笑)。でも、その内容も含めて、天愛星ちゃんが本心をぶちまけて感情のままに演説をして、「紅の生徒会長」に……この挿絵のパワーが凄かった。
体育祭も色々あったけど、借り物競走で天愛星ちゃんがぬっくんを連れてゴール……あれ、天使様パターンじゃね?とか思いつつ、その内容は公開しないんだと思いつつ、二人だけになって話している時に見せてくれたその紙には……
紙に書かれていた言葉は--好きな人。
え? 天愛星ちゃん……え? ぬっくんじゃないけど動揺するわ。
「温水さん、好きです」
まだ、これは友達としてとかそういうやつかと思った。でもページめくった時の挿絵の天愛星ちゃんの顔がね……そういう表情じゃないんだよね。それでもラブコメにありがちな勘違いイベントだとぬっくんが思ったところで
「もちろん恋愛的な意味です。私とつきあってくれませんか?」
うわ……この作品って、告白したら負けるのかってぐらいに思ってたし、ぬっくんはマケイン達から好感は持たれても結局告白とかに至る事なく高校生活を終わるのかなって思ったりもしてた。後はまあ、八奈見さんエンドか。ここで天愛星ちゃんが告白してくるとは思わなかった。それも真っ正面からの告白。勘違いとか許さない真っ向からの告白。
ぬっくんも、
ラノベでしか見たことのなかったイベントが当事者として目の前で起こっている。
って思うけど、そりゃそうだよね。「はい」と答えれば妄想じゃない彼女ができる訳で。でも「はい」と言えずしどろもどろになって……天愛星ちゃんがまずは友達からってへたれてくれたから(それかぬっくんの表情見てて何か悟ったから)繋がったけど、友達からかぁ……
「そして……いつか私を好きになってもらえたら。」
めちゃ可愛いじゃん、天愛星ちゃん。同時に、今はまだ好きになって貰えていないと気づいてしまってるんだね。だからこそこの言葉がとても健気だよ。でもぬっくんはその言葉を聞いて
胸が痛んだ。
なんだよな……ドキドキしたんじゃなくて、胸が一杯になったんじゃなくて、胸が痛んだ。そういう事だよね。
さて、8巻での文芸部活動報告は八奈見さんだけ。小鞠が書けなくなっているのはぬっくんへの感情が乱れてて言葉にまとまらないからかなぁと思っていたりする。そして八奈見さんの小説の内容は、コンビニの改装が終わってコインランドリーになった事、「私」がカレーパンを食べている事、××君が無神経な事、「私」は甘い物を避けている(ダイエットしている)事、「私」は××君を当分面倒見るつもりでいる事……もう好きだった彼はいないじゃんね。ぬっくんしか出てこないし気になっているのがはっきり分かる。
なんか皆動いてるんだよなぁ。ぬっくんは観察者でしかないつもりでいたけど、告白されて、自分の気持ちを考える事になるし。
俺は正直、戸惑った。
告白に対してではなく、その答えに迷った自分自身に。
そしてなにより--告白に『はい』と答えようとした瞬間、目の前をチラついた人影に。
意識してるな。流れ的にこれが八奈見さんなんだろうとは思うけど……何も分からないままで混乱しているぬっくん。そんな感情のまま八奈見さんにジッと見られて……
「--温水君ってやっぱ、女の敵だね」
今回、全キャラに言われてないか、「女の敵」。ぬっくんがラブコメラノベの主人公っぽくなった巻だったなぁ。これ、次いつ出るのよ。友達から天愛星さんとはやり取りしつつ、文芸部やりつつ、檸檬の全国大会があって……志喜屋先輩は卒業間近で。桜井君の方も何か訳ありっぽいし、次が早く読みたい!!!

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