キャンプを初めて1年が過ぎた。その間に少しはキャンプにも慣れたし、遠方へ行けるようにETC車載器もつけたし、何度か遠方でのキャンプもした。冬のキャンプも経験したし、そろそろ連泊もしてみようかなと。そこで選んだのは富士高原トマトフィールド。
井出トマトフィールド予約 | 富士高原トマトフィールド
とまとっぱらって言われるように、ふもとっぱらのように富士山を間近に見れるキャンプ場。
自然体験 - 井出トマト農園
でも実はここはトマト農園さんの事業の一環。
「FUJI TOMATO FIELD」はキャンプ場ではありません。
地域農業の活性化、地域の魅力発信のための「アグリ(農業)ツーリズム(旅行)」の一環で
普段一般の方が入ることのできない敷地を解放しています。
自然に敬意を払いながら、その地の豊かさを体験していただけたら幸いです。
という事だけど、やはりふもとっぱらに並ぶ景観と聞けばキャンプしに行きたくなる訳で……行ってみた。9時からチェックインできるから、早めにと思って行ったら7時半に着いた。段々近づいていく毎に気温が下がっていって、-10度ってのを見た時には焦った。確かに道も凍結してるし路面には雪があるし、これはかなり寒いんじゃ……
ああ、これは寒いわ。というか、少しとはいえ雪が積もってる(霜かな?)。待ってる間も寒かったしね。私、ストーブとか無いから、大丈夫かなとこの時点で既に不安になっている。
順番待ちで一番だったので、富士山が見易そうな場所へ移動。特等席と聞いてた3段目の最前列は埋まっていたので、トマトの丘へ。
いいね、富士山との間に目に入るのは一本の木ぐらい。それも下の方だから富士山はばっちり見える。
早速設営! 特等席で富士山を見るよ!
となれば、まずは酒だー! ヒャッハー!
とテンションが上がっていたけれど、風が凄くて。冬でもお日様出てれば大概大丈夫なのに、風が強くて寒いの。もう痛いレベル。風さえ避ければ気温も氷点下じゃないし何とかなるかなと思い、仕方無く退避。
いや、まあ、これでも真っ正面には富士山が見えてるんだけどね(笑)。そうやって呑み始めてたんだけれども、このまま籠もってるのも寂しい。折角ここまで来たんだし、次回来た時に他の良い場所が無いか見てみようと散策。
散策中に見つけた……特に謂われも何も書いてないけど、その通りの事なのでそのまま受け入れる事にした(笑)。
そして歩いていて幾つか良いポイントを見つけた。私の好みとして目の前に邪魔が無いというのはあるんだけれど、広く皆がいるというのも嫌いじゃないっぽい。皆が同じ物を見て楽しんでいるという事が嬉しいのかも。だから、ある程度開けていて、しかも高台になっている。つまり見上げるのは富士山だけで、後は眼下にあるというポイント。他の人のテントが邪魔にならないしね。そういうポイントも見つけたので、次回行く事があればそこに張ってみたいな。
それとこのキャンプ場の紹介も幾つか。
まずはゴミ捨て。基本は持ち帰りで灰は無料で捨てられる。燃えるゴミ用袋(300円)を購入すると、写真にあるように缶や網等も捨てられるようになる。2泊する私は持ち帰るゴミの量が怖かったので300円払ってきちんと仕分けして捨てた。
後はトイレ。男女別で凄く綺麗。土足厳禁でスリッパに履き替える。男用トイレでは小便器が4つと洋式便座が3つ(でも一つは故障で使用不可だった)あった。便座が温かいのが凄く嬉しい。更には暖房も入ってるので、外にいるよりトイレの方が暖かいという(笑)。
洗い場は水しか出ないので極寒だった(笑)。しかも朝着いた時に見たら、流しが凍ってた。これも朝来た時に不安になった要素の一つだったなぁ。
さて、管理棟では受付の他、販売も行っている。薪は針葉樹・広葉樹・ミックスとあった。OD缶・CB缶・着火剤もあってそちら系の忘れ物をしても安心。それと灯油ストーブのレンタルもしてた(一酸化炭素チェッカーのレンタルもあった筈)。
そしてここはトマト農園なのでトマトも売っている。
糖度の違うトマトが色々置かれている。
トマト加工品も。トマトジュースにトマトケチャップとトマト関連がいっぱい! でも、水やお茶とかは売ってないし自販機もないので、トマトジュース以外を飲みたいのであれば自分で準備が必要。
そしてピザやチキンナゲットに焼き鳥と食べ物が豊富。ピザに至ってはピザ焼き器があってそこで自分で焼いて持って行けば良いというのだからかなり良いよね。私としては二日目にでも食べようかなと思ったんだけど、あまりの寒さに食べ物が一瞬で冷えていく経験を一日目にして、諦めた……これは、もう少し暖かい時期に食べよう。絶対美味そうだよねぇ、ピザ。これ、結構心残り(笑)。
散策を終えてテントに戻って酒を呑みつつ富士山を見てたけど、そろそろ腹が減ってきたし、そもそも寒い。温まる物を食べよう!という事で鍋。
セブンイレブンで売っていた一風堂の豚骨鍋。これにスーパーで一人鍋用カット野菜と肉と厚揚げを買ってきて入れた。厚揚げが大きかったなぁ……半分で良かったなぁと写真を撮りながら思ったんだけど、結果的にこいつがなかなか冷めなくて良かった。ホフホフしながら酒呑みながら温まったよ。やっぱり鍋は良いねぇ。ただ、厚揚げが大きくて満腹になってそれ以上は食べれなくなった。
そして風はなかなか収まらず、少し焚き火もしたけれど19時ぐらいには-6度になっていて、焚き火自体は暖かくてもそれ以上に風に熱を奪われて寒い。これはもう無理だなと20時半ぐらいにはテントに引っ込んだ。今回のキャンプでは湯たんぽを買って持って来た。
元々、電気式の湯たんぽは買って持ってたんだよ。
でもね、私の持ってるポタ電だと、一回の充電で半分近く持って行かれてしまう。そして今回は連泊なので電気毛布を考えると使う事ができない。そこで普通の湯たんぽを買ってきた訳で。バーナーで温めたけどなかなか沸騰してくれなくて困ったな。なんとか温めてシュラフに突っ込んで、電気毛布もつけてそこに潜り込んでiPadでラノベ読んでる変な一日目の夜だった(笑)。
就寝して、寒くて何度か目が覚めたけれど、完全に起きた訳ではなくてまたウツラウツラしてって感じで朝まで寝ることが出来て良かった。正直、寝る前はあまりの寒さに寝れないんじゃないかという不安になっていて、そこまで寒いのであれば私が準備不足ということだし、2日目は泊まらずに帰ろうかということすら考えていた。杞憂に終わって寝れたので良かったんだけどね。それぐらい寒かった。寝てる間に-8度までいってたからね……そりゃ寒いわ。
二日目は起きて富士山からの日の出を見て、昨晩の鍋の残りにご飯入れて雑炊にして朝ご飯にした。朝から温まるものを食べないと。何せ買ってきた水やお茶は全部凍り付いているぐらい寒かったので、温かい食べ物が欲しかったのよ。
そして日が出て暖かくなってきた辺りで、温泉へ。
ここ、大人410円。モンベル会員だと350円になるという価格が素晴らしい。私がモンベル会員であるにもかかわらずその案内を見損ねて410円払うことになったのはちょっと悲しかったけど……でも410円でも安いよね。
露天風呂もあってね。富士山は見れなかったけど、雲一つ無い青空の下、露天風呂が気持ち良かった。入るまでの時間は極寒だったけど(笑)。入ってしまえば温かい体に冷たい頭という気持ち良い組み合わせで、しばらく浸かってたよ。二つあって、一つは檜風呂だったな。もう一つは何だったのか見損ねた。両方入ってポカポカになったよ。気持ち良かったぁ。
計画ではここの食堂で昼食を採っていくつもりだったんだが、お休みだった。残念。
戻って来てからはまた酒を呑む(笑)。だって一日目は多少雲があったのに、二日目は雲が無くて富士山がずーっと全開で目の前にあるんだもの。そりゃ見ながら呑むよね。風が強くなってきたらテントに引き籠もったり、途中からは車に乗り込んでそこから富士山見ながら呑んだり。車に引き籠もると、風の影響が全く無くて快適だった。車中泊するメリットを少し考えてしまった。
とはいえ、やっぱりキャンプだしね。夕方になって赤富士を見つつ焚き火ですよ。寒いけれど、風が止むと焚き火で耐えられると感じた。風が吹いた途端にやられた感があるけど、無ければ焚き火でいけるんじゃないかな。
富士山と焚き火とテントで一枚。これ、なかなか綺麗に撮れたと思う。iPhone凄いね。何の技術も無く撮ってもこんなに綺麗に撮れるんだから。
二日目は風が弱かったとはいえ、やっぱり21時ぐらいには限界が来始めたので、焚き火を終了して湯たんぽを温めてテントへ。一日目を乗り切った安心感があって、この日は不安もなく就寝できた。まあ、寒くて夜中に目が覚めるのは変わらないんだけど。でも寝直せる程度だから問題無し。
そして朝。
夜明け前の富士山。
少しずつ日が差してくる毛無山。
そして日の出。富士山から日が出るのを見れるのが嬉しい。
インスタにもこのキャンプの投稿をしたんだけれど、10枚目にこの日の出タイムラプスを入れておいたので興味があれば是非!
このキャンプ場ってチェックインは9時からなのにチェックアウトが15時という素敵設定なので、二泊三日だとほぼ2.5日はキャンプ場にいられるんだよね。流石に遠方からなのでダラダラと片付けていって11時ぐらいにチェックアウトしたんだけども。天気によってはもっとゆっくり乾かして帰るという選択肢もありだと思う。
昼飯は道の駅なるさわで「せんどそば」を食べた。富士山を見ながら郷土料理を食べるということで、最後まで富士山を楽しませて貰った。
ちなみに今回の失敗とか想定外だったりしたことを箇条書きにしてみる。
- ウォーターバッグを忘れてしまい水を買いに行く羽目に
- 税込み108円で2Lの水をセブンイレブンで買えたから良かったけど
- 使い切ったら洗い場でペットボトルに水を足せば良いや(飲料用なので)と思っていたが二日目の朝には凍っていた……日が出てからは溶けたので使い切ってペットボトルは捨ててきたけど。でも108円なら、今後もそれで良いのかもって思ってしまった。
- 帰りの荷物片付け中に車内で見つけてガックリきたけど
- 寒すぎて食べ物が凄い勢いで冷めてしまった
- カップ焼きそばも湯切りしてソース混ぜてる間に冷めて一口目から冷たかった
- 本当はカレーライスも作るつもりだったけど絶対冷めるわと思って諦めた
- 寒すぎて極寒の水洗いをする気力が無くてインスタント系に走らざるを得なかった
- 油物とか洗おうにも水掛けた瞬間に固まるんだもの。下手すりゃ凍る。
- ちなみにカレー用に福神漬けも買っていってタッパに入れて持って行ったのに手つかず。今日、帰宅してからカレー作って一部消費した(笑)。
- 一日目に鍋やってそれを洗い落とせなくて必死に除菌シートで拭き取った
- おでん缶持って行ってたけど洗うのが面倒だなって諦めた。缶ごと湯煎すれば良かったのか?溢れないか?
- 焚き火の火がなかなか点かない上に火が大きくなり難かった
- FIRE LIGHTERSが、擦ってもなかなか火が点かなかった。そして点いたので焚火台に置いたら消えた。二本目もなかなか点かなかったけど点いてからはすぐに上に細い細い木の切れ端のようなのを置いてどうにか火が維持出来た。でもその後もあまり燃え盛るという感じにはならなかったな。すぐに火の勢いが弱まるし。寒い時の焚き火についてもっと調べていけば良かった。
- 一日目の夜、余りの寒さにどうやって寝るかばかり考えて歯磨き忘れてた。二日目は行ったよ。やっぱり一回経験すると何とかなるという安心感で水場まで行けるもんだね。寒かったけどさ。
- インフレーターマットが自動で膨らみきらない。必死に息を吹き込んでいる(笑)。電動式で膨らむタイプのマットとかにしたら楽なのかな?とか思ったり。まあ、それはそれで電動部分が壊れたら詰みなのですぐにどうこうする気は無いけど。
そんな経験も出来たことで、今後のキャンプでは反省も活かしながら更に楽しいキャンプをしたいと思う。昨年から富士山を見ながらキャンプ出来るキャンプ場で行ってみたい所を次々行っていて、今回で一通り行けたかなと思う。所謂聖地的なキャンプ場(笑)や、有名で気になっていた所って意味で。そういう意味ではまた近場だったり、温かくなってきたら埼玉や長野、東北だと福島とかのキャンプ場も行ってみたいかな。川や湖を見ながら楽しめるキャンプ場探しも楽しそうだなって。
今月はもう週末は予定が色々入っていてキャンプは行けそうにないので、来月以降かな。さあ、次は何処へ行こうか。
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