有休を取ったらあの予約の取り難いと言われるほったらかしキャンプ場が空いていた。
ほったらかしキャンプ場 - ほったらかしキャンプ場 - 富士山&甲府盆地を臨む景色と星空をひとり占めできるキャンプ場
夜景が綺麗で温泉もあってとなると、これは冬に行ってみたいなと。そう思っていたけどいつも週末の予約は一杯で無理だなぁと思っていたのに、金土の一泊ならいける!という事で速攻で予約を入れた。チェックインは14時だが、アーリーチェックインで12時半にできるのでそうした。少しでも早く入りたい。でもまあこの時間ならそれ程早起きしなくても大丈夫だなとか思ってたら、ワクワクして早く目が覚めて結局早く家を出た……が、高速を乗り間違えたりしまくって予定より1時間ぐらいかかってしまった……早く出て良かった。
着いたらこんな感じでバスがある。
登ってみるとこんな感じ。結構見晴らしが良い。
バスの中は……鹿が運転手?(笑) 中は自由に入って良いみたい。このキャンプ場は色々見て回る所ありますよって受付で言われて、アーリーチェックインの整理券をもらってから1時間ぐらいあったので、色々見て回ってきた。
このキャンプ場自体が既にかなり高い標高の場所にあるのに、更にその天辺に何かあると。この階段を登れと……結構あるのよ、この階段。しかもかなり急。最後の方は最早岩で段になってるだけ?(笑)
どこでもドア~と言いたくなるまさにそのままの存在。ちゃんと扉を開けて奥に行ける。当然どこにでも行ける訳ではなく、ただ通れるだけ(笑)。この先にカフェとかある。
軽食と飲み物(アルコール有)、珈琲の店と2つある。
天辺だけあって展望台というか景色を眺める場所がある。ぱっと見かなり怖い。一応、奥には落下対策のネットもあったけど、柵とかないので結構怖い。
でも、そこから見える景色はやっぱり素敵。富士山もばっちり!
そんなこんなで時間を潰してたらチェックイン時間になったので受付へ。場内の説明等を聞いて急いでサイトの確保へ。
私が予約したのこの「ぼっちサイト」。名前の通りぼっちでキャンプする人用。つまりソロキャンプ専用サイト。チェックインまでの時間待ちの間、天辺に写真撮りに行っただけではなく、下見もしてたんだよね(受付で許可は貰ってある)。下見時点では一サイトだけテントが張ってあって、他は空いてた。となると、一番手前で一番上のサイトでしょ!って事で、受付後にすぐそこへ車を走らせ(徐行してる)、無事ゲット。いそいそと設営。
テント張って、チェア・テーブル・焚火台を置いて……最高の眺め。これがチェックアウトまで見放題。設営も撤収も面倒だなぁと思いながらやってるんだけど、この日はこの景色を見ながらだからテンション落ちず、寧ろどう設営したら景色を楽しめるんだろう?とワクワクしながらだったよ。大分このテントにも慣れてきて、設営全体で1時間ぐらいでできたかな。
早めに入って山菜蕎麦を食べておいたんだけど、それだけではもたず、暗くなる前に腹が減ったので、早めの晩飯にする事にした。
鍋があるって良いよねぇ。一人鍋用カット野菜セットと豚肉を入れて、キムチ鍋の素を入れてキムチ鍋。結構風が強くて寒くなってきてたから、温かい鍋が美味かった。〆に麺を入れたんだけど、風が強すぎてシェラカップに取ってる間に冷める(笑)。食べ終わった後、少し放置してたら鍋も速攻で冷えて固まってた。
そして日も暮れて……
この夜景! 手前のキラキラした街、奥には富士山、座って酒呑んで見る景色として最高でしょ。嬉しくなって酒呑みながら見てたんだが、如何せん風が強くて焚き火が出来ない。車に退避したりもしてたんだが、折角キャンプに来たんだから、テントから見れないかなぁ……とゴソゴソやってみた。
テントのサイド窓から夜景を見つつ、前室に籠もって酒を呑む。他のテント見ると、結構薪ストの人もいて、あそこはテント内で温かいんだろうなぁと思いつつ、私は取り敢えず風を凌いでるだけのテントで夜景を見てた。18時ぐらいには風も収まる筈が収まらない……今日はテントの中で終わりかなぁと思ったら19時半ぐらいに風が収まった。何故それに気づいたかというと、テント内にいても聞こえて来る「ゴーゴー」という風の音が無くなったから。
焚き火だ! やっぱり寒い夜には焚き火でしょう。この時点で1度ぐらいになってたから、かなり寒かった。でも、焚き火をすると温かい。寒い時期にキャンプして焚き火、最高の組み合わせですな(笑)。
そして見上げれば星空。雲が無いから星も綺麗に見える。風も収まって焚き火で温まって、前を見れば綺麗な夜景、見上げれば綺麗な夜空……これは酒が美味くなるってもんで。いやぁ、もうこうなってからの2時間は最高に楽しかった。黙々と焚き火をして、夜景と星を見て。それでも22時ぐらいには寝ようかと焚き火を片付けてテントへ。
寒い。シュラフに電気毛布を入れて、靴下には貼るカイロの足裏版を貼って、膝掛け用ブランケットも上からかけてみたが、寒かった。温度計見たら最低で-7度ぐらいにはなってた。寒いわな。ずーっと寒いなぁと思いながらもぞもぞしてた気もするが、ウツラウツラしてたのかそこまで疲れは無し。ただ、朝も寒くて早くから目が覚めた。目覚ましが鳴る前に止めて、日が昇る前の景色を見にテントの外へ。
朝なのに夜景のような。
朝なのに夜空のような。
贅沢な朝ですな。しかしテントの中で、シュラフは凍っていた(笑)。そりゃ寒いよねぇ。テントも外はともかく内側が凍結してたりして、かなり寒かったよ。
そうなると、そろそろ今回のキャンプのもう一つの目的地へ行くか……とテクテク歩いて移動(寒かった)。
そう温泉!
ほったらかし温泉 ほーむぺーじ
この為にわざわざ温泉に入る為のメッシュバッグも買っていた!
これのグリーン。これにバスタオルと体洗い用タオル、リンスインシャンプーとボディソープのセット、着替えの下着類を入れていざ温泉へ!
来ましたよ、ほったらかし温泉へ。そして6時からの営業なのに既に人が並んでる。私も並ぶ。寒いけど並ぶ。もう温泉入ったら絶対天国じゃんと思いながら並ぶ。温泉に入って、急いで頭と体を洗って、露天風呂へ……すっごく寒い。後で温度計見たら、6時頃が一番寒かった。急いで露天風呂の空いてる辺りへと行ったら、結構温い。よく見たら、「ぬる湯」だった。まあ、日の出が7時ぐらいだし、40分ぐらいは入ってるならこれで良いかなと思って入ってたんだが、全然体が温もらない。普通、湯船に浸かったら外に出ても寒くなくて寧ろ気持ち良くなったりするのに普通に寒い。「あつ湯」に移動して温もり直した。
元々、烏の行水な私は長時間入っていられず、膝立ちにしてみたり、脇に座ったりして適度に冷ましながら入ってた。そして7時頃、遂に日の出……ここも富士山からは日の出ではなかった(笑)。ちなみに撮影禁止なのでこの辺りの写真は無し。見終わって、改めて温もり直してから外へ。もう寒くない。すっかり温まってる。
取り急ぎ外で日の出写真を一枚。富士山は右の方で雲に隠れている(笑)。どちらにしろ、富士山から登る日の出は見れなかったんだよ。昨日はあれだけ晴れてたのに、今日は雲がかってて残念。
そして向かうは朝飯の場……
卵かけご飯! 組み合わせで味噌汁か豚汁か選べたので豚汁にした(100円高い(笑))。日の出を見つつ、富士山が出てこないかなぁと思いつつ、卵かけご飯を頂く。昨晩の酒も残って無いし、温泉で温もって出て来たし、胸焼けもせずあまり寒い思いもせず、美味しく頂きましたよ、ええ。
食べ終わってサイトに戻ってからは、のんびり片付け。凍ってたテントやシュラフに日光を当てて溶かして乾かしつつ、他の荷物を車に片付けていく。11時チェックアウトだから時間はたっぷりあるし、焦ること無く、景色も見ながら片付けていく。
昨日はあれだけしっかり見えていた富士山も雲に隠れ、街並みは靄の中。これはこれで神秘的かもしれないなと、昨日あれだけしっかり見ておいたからこその余裕の心(笑)。
そして最後にテントも片付けて、キャンプ終了。このキャンプ場は、ゴミを引き取ってくれる。生ゴミも流しの所にネットが用意されていて、自分でネットを使って生ゴミをそこに入れて、自分で燃えるゴミの袋(自分で持って来た袋で良い)に入れて出せば良い。昨晩呑んだチューハイの缶も、終わったガス缶も(本当は穴を開けて出して下さいと書いてあったんだが、穴開けを持って来てなくて受付で聞いたら「いいですよ」と引き取ってくれた)、全部渡して帰りは車の中にゴミを置いたまま数時間運転することも無く帰れた。
しかし、ふもとっぱらも洪庵も、そしてこのほったらかしも……有名で人が集まる場所ってのはやっぱりそれなりの何かあるんだね。そりゃ予約が取り難くもなるよ。こんな素敵な景色を見て温泉もあるんだから。今回は風が強かった以外、晴れて雲もほとんど無かったし、夜景は綺麗だったし、最高だった。その風も寝る前の2時間程度とはいえ収まってくれたお陰で焚き火もできたし。
来て良かった。またここには来たいな。良いキャンプだった!
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