タイトルが微妙に日本語として変な気がするけど、言いたい事はそういう事。人間ドラマが好きなんだな、ようは。人がいて、色々な事を思い、動き、そして自分だけでなく他の人との関わりによってそれが相互に影響して、また関係が変わっていく。そういうお話が好き。
栗本薫先生の作品が大好きで(BL本除く)、色々買って読んでた。「グインサーガ」のように多くの人が出てくる大河小説は大好きで、先生が書いているまでは全巻買って読んでた。それぞれのキャラに思い入れもあったし、感情移入もしていた。イシュト好きだったんだよ。どんどん壊れていくのが辛かった。最終巻の「豹頭の花嫁」が読みたかったなぁと思う。
ミステリーモノも色々あって伊集院大介シリーズも好きだったけど、SFモノで「レダ」ってのがあって、これが好きだった。レダという一人の少女とイヴという少年の出会い。そこからその世界の矛盾や問題に気づいていって……という話なんだけど、私としては単純にレダとイヴが好きだった。だからレダの母が言うこの言葉でイヴが感銘を受けるシーンが忘れられない。
「私はレダを産んだ」
ここに凄く神秘的な意味合いがあって。そうじゃない世界でのそういう事。命が生まれるという事。そういう神秘的な意味合いをイヴが感じるシーンが印象深かった。だからレダの為に……まあ、そこは読んで貰えれば。グインサーガみたいに100巻越えとかじゃなくて3巻で終わるから(笑)。
そういう読み方をするので、最近はラノベで恋愛モノが多いのは絶対に人の物語になるからというのはある。というか、人の話しか書きようが無いよね、恋愛モノって。そして重苦しいテーマより若い頃に多少なりとも経験した事だから理解もし易いし。
VRMMOモノが面白いってのもそういう読み方。だってリアルの人間がVRMMOの世界のキャラになって動いて、でも中身は人で。そういう人同士がVRMMOの世界で関わってやり取りしていって、リアルとはまた違った関係が生まれていく。世界の設定がリアルと違うから、リアルではできない事もいっぱいできるし、また逆にリアルの経験がゲーム世界で活きたりする。それもまた他の人に影響を与えていく。ソロでぼっちでやっていこうとしても、そこに他の人がいる限り、何らかの関わりが生まれていって、そのやり取りや事件がまた次に繋がっていく。キャラの考えや性格も変わったり変わらなかったりする部分もありつつ、それは一人でいたらきっと何も無かった事に影響してるのだから、やっぱり人の物語なんだよな。
ちなみにこういう感じでとにかく人の話が好きな為に、歌を聴く時もどうしても日本語の歌詞になってしまう。歌詞が好きというのが非常に大きな要素になる。結果、日本語の歌しか聴かないし、歌詞重視になってしまうのは否めない。例外は奥田民生ぐらいだと思う(笑)。奥田民生が格好良すぎてたまらないって思うんだけどあれはもう声が好き過ぎて……他にそういう歌手はいないので、これは例外という事で、他は大概歌詞が好き。好きな歌詞が素敵なメロディや素敵な声で歌われているという事が良いんだよね。
YOASOBIの歌って結構好きで、勇者やアイドルって好きなんだけど、それぞれフリーレン・アイ(一部B小町メンバー)の想いを歌詞にしているので、そこがね、良いのですよ。きちんと作品テーマを下に作られているんだけど、その中でその想いを歌詞にするのかと。物語の説明じゃなくて、物語に出てくる一人のキャラの想いを歌詞にしていて、良いよなぁと。どれだけ好きなんだ、この二曲(笑)。
音楽はなぁ……別に音が好きじゃない訳ではなくて、オルゴールとかピアノの音って好きだし、それだけでも勿論聴ける(そもそも子供の頃はピアノ習ってたんだし)んだけど、普段聴くかと言われると大して聴かない。ただ、読書中に何か音楽をかけようとすると歌詞が無い方にする。BGMに歌詞があると、歌詞が好きなのでそちらの世界にいってしまって本が読めなくなるから。そういう時は静かなジャズとかをアレクサに適当にかけて貰ってる(だから曲名とかは全く知らないまま)。それだけ人の物語について意識がいくし、感情移入するが故にそちらの世界に入ってしまうんだよね。
元々好きだったんだけど、数年前からそういう話に感情移入できなくなってしまっていたんだよ。世界に色が戻ってももう戻れないかな、どうなるかなと思いつつも、ここしばらく漫画やアニメドップリな感じに戻って来て、その延長でラノベとかも読むようになった訳だけど、色々な世界や設定も楽しみつつ、やっぱりそこにいる人達の物語を読んで感じて楽しむ事が一番好きだな。金が大量にあるなら読みたい本とか色々あるんだけどなぁ。目がまだ本を読める内に、まだ見たことの無い色々な人達が出てくる本を読んでいたいと思う。もっと色々な世界の色々な人達の物語を昔のように楽しんでいきたい。
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