最近、やたら恋愛物の購読が多い。感想にも書いてるけど、8月だけでやたら買ってしまっている。「お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件」や「クラスで2番目に可愛い女の子と友達になった」の他に、「義妹生活」も買ったしね。天使様とクラにかは原作小説に漫画も全部買っちゃってる。元々感情移入が強くて、小説も漫画も出てくるキャラの大半に感情移入して、あっちこっちに気持ちが行きつつ読むのが好きなんだけどね。異世界だろうと古典的な物であろうと関係無い。そこに世界があって、そこにいる人達の物語には感情移入して読む。そういう読書が子供の頃から大好きだった。
でも、数年前に凄く悲しく辛い事があり、私にとって世界は色を無くした。物理的にはあったんだけど、色を感じなくなった。白黒の何も感じない世界、味のしない世界。胸に穴が空くとか、傷が塞がってもまた血が滲むとか、物語ではよく見てきた言葉が、自分自身に起きた。その頃は本も読まなかったし、TVもほとんど見てないと思う。ただ会社行って仕事して帰ってきてた。仕事も何をしたか覚えてない。ただ飯食ってクソして寝てるだけの物理的には生きていても精神的には死んでた。
それでも少しずつ少しずつ薄れていって、2年ぐらい経った頃にこのブログを始めた。前向きに進むために少しずつ意識を変えようとしてきた。この頃はひたすら歩いてた。毎日1万歩、休みの日はIngressのミッションをやったりしながら2万歩以上歩いたり。誰と会話する訳でもなく、ひたすら歩いて自分の体を苛めていた気がする。でも、結果として体には良かった。そしてclubhouseでジャンプ感想をやるようになって、また漫画を読むようになった。
コロナが落ち着いて、また仕事の内容も変わって、ひたすら出張しながら仕事をしてると心身共に疲れる。でも、色々考えなくて済むから良い面もある。そうやって少しずつ心が回復して、世界に色が戻っていく。楽しいって感情が湧く毎に悲しくなるという事も少しずつ減っていく。無くなりはしないんだろうなとも思うけど、今でも事ある毎に墜ちていくけれど。それでも世界に色が戻り、楽しいと思う事もあり、また感情移入もできるようになってきてる。そういう読み方しかできないんだろうなとも思う。感情移入が強くなっていけばいく程、私にとって物語は面白いものだから。
最近のこの恋愛物の購読が多いのは、そうやって世界に色が戻って来たからというのはあるんだろうなと思う。でも同時に、少なくとも今現在の私は未来を見ることができないんだろうなとも思う。過ぎ去りし学生時代に、こんなことがあったら楽しかっただろうなというのは、過去を見ているだけ。恋愛自体は少ないとはいえ私にもあって、凄く楽しかった。幸せだった。だからそれを思い出しつつ感情移入して読んでいる。感情移入する土台に自分の経験も入ってるかな(そんな物語のような展開は無かったけどね)。
そして同時に親の目線で子供達を見ている。子供達の未来は見てやりたいけど、そこに自分の未来を考えることが出来ない。
私はハッピーエンドの物語が好き。安直だろうが何だろうが、幸せであってほしい。物語だからただ単に平凡な日々だけではすまず、何かドラマチックな展開があって、それが読んでいて楽しい部分でもあるんだけれど、悲しい展開は好きじゃない。だから、内容が軽くても皆幸せになってほしい。子供達には広がる未来がある。物語の中であっても、彼らの未来が輝かしい物であってほしい。感情移入している分、尚のこと。
私自身はもうそうやって子供達、若い人達の未来が輝くお手伝いはしたいと思う。でも、私自身の未来は考えられないんだよね。世界に色が戻っても、もう私は……
何年後かにこの文章読んで、そんな事言ってたな、未来は楽しめてるよって言えるようになってたら良いのだけれどね。全然イメージが湧かないというか未来を良くしていくイメージも意欲も何も無いんだよ。だから、楽しかった過去を見る視点で、そういう購読傾向になってしまっているんだろうと、ここ数日、購買履歴を見ながら考えて、自分の意識に改めて気づいて、墜ちていたというお話……
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