今週は出張こそなかったけど、呑み会だらけでボロボロですわ。そんな中で購入した漫画の感想を簡単に。

 まずは、「久保さんは僕を許さない 12巻」。最終回ですな。連載中もきっちり読んでたので、全部知ってるんだけども。

 影が薄くて人に見つけて貰えない白石君と、そんな彼を普通に見つける久保さんの恋模様は綺麗に終わったね。この漫画は大きな起伏があるんじゃなくて、白石君の設定を除くと普通の恋愛漫画で、だからこそ甘い訳だけど。初期のちょっとSっぽい久保さんが途中からはもうすぐに赤くなる感じで、ゴールは見えてた漫画だけど……それが良い。

 最後の描き下ろしは、少し未来の二人……良いね。未来もこの二人は幸せなんだなって分かって嬉しい。


 次は、「ふたりソロキャンプ 15巻」。連載自体は第一部完になっていて、コミックDAYSで今なら無料で読める。

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 この巻で完結するのかと思っていたら、確かに特別番外編があるって話だったな。コミックDAYSで特別番外編まで読めちゃうという。これらが最終巻に入ってくるんだね。

 さて、この巻は雫が自分のやりたい事を考え直すのが一つのテーマかな。やりたい事がそのまま自分にとって嬉しい事楽しい事だったから、今で満たされてしまってどうしようという感じか。

 ここで兄が登場且つ更には星崎が出てくる流れだったんだよなぁ。合同キャンプの話がまさかこの4人が揃う事になるとはってなもんだけど。この辺りから、厳と雫の関係に一段落つけるって考えてたのかな。そして星崎から雫への駄目出しでこの巻は終わっちゃう訳だけども。

 この既にある程度出来上がってる関係性を変えるって勇気がいるしね。まあ、第一話でんな最悪な出会いをしていた事を考えると、ここまで来てるだけで大したもんなんだけど(笑)。そこからこうして幸せな笑顔を浮かべるぐらいまで来て、でもまだ付き合ってない。星崎からしたらイラっとかモヤっとする部分なんだろうなぁ。

 これ、次巻で第一部完になるんだけど、第二部をどうするのかな?という感じはする。付き合ったからってそれでやる事が変わる二人共思えないし。結婚して子供が出来て、とかなるとソロキャンプできなくなって苛々するとかそういう展開もありえそうだけど(笑)。夏発売予定だから、最後描き下ろしとかもついたりすると良いな。


 3つめは、「妻、小学生になる。 14巻」。この漫画はずっと辛い想いをして読んでた。あまりにも圭介の辛さが分かるから。

 この決断をしたのは13巻。でも、それを実行して、貴恵が憑依から離れて、本当のお別れになって。釣りをしながら思っている事があまりにも分かりすぎて辛い。

例えば 美しい景色を目にしたとき 美味しい料理を食べたとき 感動する映画を見たとき 仕事がうまくいったとき 誰かに感謝されたとき 少しだけいい夢を見たとき 朝起きて面白い寝ぐせがついてたとき そういう些細な幸せや発見があったとき 貴恵が亡くなってからの10年間 どれほどその瞬間に君が隣にいてくれたらと思っただろう

 そうなんだよ。横にいてくれるのが当たり前になっていて、だからこそちょっとした幸せを共有したくて、話したくて、笑って欲しくて……泣きそうだよ、今でもずっと。だからこの漫画は読んでいて辛くて、でも感情移入してしまって、ずっと読んでた。完結したのが寂しいような、でも最後、圭介と孫のやり取りを見ていたら、もう後ろ向きに悲しむだけじゃなくて、時は進んでいて、だからこそ心の傷も癒えていくんだろうなと。そこに救いがあると思いたいな……