タイトル通り、ここ2年半、ずっと聴き続けている歌。勿論、これらだけではなくて、奥田民生が格好良すぎてたまらないと思いながら聴きまくったり、他にも好きな曲は色々ある。ただ、2年半前から、これらの曲から離れられなくなっている感じかな。

思い出せなくなるその日まで

寒いねって言ったら 寒いねって聞こえる

あれは幸せだったのね

 ちょっとした日々の事、当たり前に思った事を言っただけで、それに返ってくる言葉。それがある幸せと失われた悲しみ。日常だから、それが失われた日常が全部悲しく辛い。

たとえばあなたといた日々を記憶の全てを消し去る事ができたとして

もうそれは私ではないと思う 幸せひとつを分け合っていたのだから

私の半分はあなたで そしてあなたの半分は私でできていたのね

それならこんなに痛いのも涙が出るのも仕方がない事だね

 よく、半身が失われるとか、胸に穴が空くって言うよね。あれを最初に言った人は、やっぱり大事な人を失ったんだろうか。それを言葉にしたらそうだったんだろうか。実際に心に空いた穴が埋まるとも思えず、でも時間と共に少しずつ薄く薄く塞がっていって、時々それが破れて胸の穴が痛む。痛いのも涙が出るのも仕方が無いって思うよ……

君がドアを閉めた後

君がいればなあって 思うんだよ

服を選ぶとき 玄関のドアを開けた時 新しい歌が できた時

君ならなんて言うかな 君がいればなあって 思うんだよ

 君がいればなぁって思う。何か身の回りのちょっとした事、楽しかった事、悲しかった事、辛かった事、嬉しかった事……話したい。それに何か返して欲しい。

何度目が覚めても 君はいなくて

たけど目を閉じると 君がいて

 これね……気が狂いそうになる。叫びそうになる。それが毎日続いて、寝て起きて、やっぱりいなくて。夢の中ではいてくれて、ああ、いないのは夢だったんだって思って……そして目が覚めたらこっちが現実で君がいない……それを繰り返す日々が、絶望でしかなくて。辛い。

花の匂い

花の匂いに導かれて淡い木漏れ日に手を伸ばしたら

その温もりにあなたが手を繋いでいてくれているような気がした

 失ったばかりの時にこれを思えただろうか。失った人との繋がりを、感じられるだろうか。無理だなぁ……

人恋しさをメロディーにした口笛を風が運んでいったら

遠いどこかであなたがその目を細めて聞いている

 ここの桜井さんの歌声で泣きそうになる。聴いていてくれるのかなって思ってしまう。遠いどこかだからもう会えないんだけど、それでも届くんだろうかって、風が運んでくれて届いているんだろうかって。届くってのは希望で分からないのが現実で。それが辛い。一方通行でも届いたらって思う。でも、できたら返して欲しいって思う。

“本当のさよなら”をしても温かい呼吸が私には聞こえてる

別の姿で 同じ愛眼差しであなたはきっとまた会いに来てくれる

 会いに来てくれるのかな。それとも私が会いに行くのかな。早く会いたいのになぁ。会いに来て欲しい。会いたい。話したい。抱きしめたい。何年後、何十年後になるのかな。

 昼間っから酒を飲みながら、こうした曲を聴いている。そんなGWの一日。